2017年(平成29年)6月23日に行われたANA意見交換会もとい、
第72回ANA株主総会に参加してきました!
私にとって初めての株主総会の参加となります。
株主総会初体験ではありますが、陸マイラー・修行僧目線で感想・考察をしていきたいと思います。
特に印象に残っていることは、
- ANAの役員の方々が壇上で勢揃い
- 議長・片野坂 真哉 社長の名采配
- 休憩室ではお楽しみも
- 陸マイラー目線での議案考察
- ANA愛のあふれる株主の方々の質問いろいろ
です。それでは、どうぞ。
修行僧株主の朝は早い
平成29年6月23日金曜日午前9時品川駅到着。
すると、株主総会の看板を持った職員の方々のお出迎え。
当日は品川駅周辺で数社の株主総会が行われていたようでした。
会場までの行く先々に看板を持ってANAの腕章を付けた方々に道案内をして頂いたお陰でスムースに会場に到着することができました。
株主総会会場に到着
株主総会の会場は「グランドプリンスホテル新高輪」でした。
高級そうなホテルで宿泊に使うのは私にとっては厳しそうです(ーー;)
総会が行われるのは「国際館パミール」の「崑崙」という部屋です。
受付
受付で「議決権行使書」を渡します。
すると「出席票」を頂けます。これを会場内では身につけます。
出席票には個別の番号が振られており、総会で質問する際には出席票の番号と氏名を述べてから質問します。
ストラップはANAのロゴが入ったしっかりとしたもので、持ち帰って良いとのことでした。
ANAの株主総会はあらかじめお土産が無いとのことでしたので、ストラップをありがたく頂きました。
まずは休憩室へ
総会開始まで時間があったので休憩・展示コーナーを覗いてみました。
休憩室内では既に多くの株主の方々で賑わっていました。
飛行機の模型の展示
C-3PO™ ANA JET
C-3POを演じた方のサインが前方に入っていました。
A380型機 特別塗装機「FLYING HONU」
2018年1月より国内線に就航予定の特別塗装機のデザイン「HELLO 2020 JET」
昔のロゴの入った飛行機
ANA所属のスポーツ選手使用の貴重な品々
羽生結弦選手着用の衣装とシューズ
羽生選手ファンにとっては驚きのサプライズだったそうです。
卓球の福原愛選手着用のユニフォームとラケット、シューズ
休憩室・展示室で楽しく過ごしているとあっという間に総会開始のアナウンスが入りました。
株主総会会場へ
会場の「崑崙」はとてつもなく大きな会場でした。すでに株主の方々でいっぱいとなっていました。
多数の株主の来場のため、第2会場も準備されていました。
多くの係員の方々、中には見慣れたCA・GSの制服?を着用された女性社員の方々に案内され席に着きました。
当日の出席株主数は2,111名で前回より472名減だそうです。
先日行われたJALは657名だったそうでANAの株主の方々の関心の高さがうかがえます。
年齢層は平日午前の総会ということで年配の男性の方が多かったですが、中には若い男女の姿や子連れの方々もいらっしゃいました。
会場は出入り自由で、休憩室でも会場の様子をライブ中継で見られるとのことでした。
いよいよ総会の開始
総会中は録画・録音の禁止でしたので、写真はありません。
総会が開始されると、片野坂 真哉 社長はじめ、すべての役員の方々壇上に勢揃いでした。生でANAの経営をされている方々の顔を見ることができるというのは株主総会ならではと思いました。
議長は片野坂 真哉 社長自らが行われていました。株主総会に参加するのは初めてだったので、社長自らが議事を進めるということにびっくりしました。
片野坂 真哉 社長の司会は『ひょうひょうとしながらも、締めるところはビシッと締める』といった感じで、『やり手な社長だな!』と生で見て思いました。
(株主総会資料より引用 片野坂 真哉 社長)
1.事業報告
(以下図資料は株主総会資料より引用)
ANAは前期比売上高は減少していますが、営業利益・経常利益がプラスとなっています。好調のようです。
国内線は旅客数は増加、収入は減です。
国際線は旅客数、収入ともに増加です。
以下、陸マイラー・修行僧的考察です。
国内線旅客は、4月に発生した熊本地震、7月以降に発生した台風や12月の降雪の影響等を受ける中でも、需要動向に応じた各種割引運賃を設定したこと等により、旅客数は前期を上回りましたが、他社との競争激化の影響等から 単価が前期を下回ったことにより、収入は前期を下回りました。
需要動向に応じた各種割引運賃とは、各種旅割のことですね。修行僧にとっては、需要の少ない時期にお得な運賃で修行することが肝要ですね。
路線ネットワークでは、サマーダイヤから羽田=宮古線を新規開設、関西=宮古線を再開したことに加え、夏季の一部期間において羽田=沖縄線の深夜便(「ギャラクシーフライト」)を運航した他、一部の路線において期間増便 を継続する等、需要の取り込みを図りました。また、11月からのエアバスA321ceo型機の運航開始を契機として、 予約状況に応じてきめ細かく機材の入れ替えを行う「ピタッとフリート」の運用を更に進め、座席利用率の向上を図りました。
宮古便の新規開設・再開やギャラクシーフライトは修行僧にとってうれしいニュースです。
「ピタッとフリート」で機材が変更になった際の座席指定については気になるところです。
営業面では、「旅割タイムセール」を実施したことに加え、10月からは一部の路線に対して、予約状況に応じて価格を機動的に変動させる運賃を設定する等、販売の強化を図りました。 サービス面では、4月に羽田空港国内線第2旅客ターミナルの出発カウンターをリニューアルした他、9月にウェ ブサイト(ANA SKY WEB)およびモバイル用サイト(ANA SKY MOBILE)の国内線予約機能をリニューアルし、視認性・操作性を向上させました。また、12月より国内線「ANA Wi-Fiサービス」において、ANAマイルでの決済を可能にした他、「ANA SKY LIVE TVサービス」で視聴できるチャンネルを増やし、機内エンターテイメントの充実を図りました。
「旅割タイムセール」は私も国際線修行の際にお世話になっています。好調のようなので、さらなる拡充が望まれて修行僧にとっての朗報でしょう。
災害支援の取り組みとして、4月に発生した熊本地震に際し、合計175便の不定期便および臨時便を運航した他、 九州における観光産業の早期復興に向けた「でかけよう九州」プロジェクトを実施しました。加えて、8月後半から連続して台風の被害に見舞われた北海道や、10月に発生した地震の被害に見舞われた鳥取県において応援プロジェクトを実施しました。
国際線旅客は、当期の前半は日本発欧州方面のプレジャー需要においてテロの影響が残ったものの、日本発ビジネス需要が期を通じて好調に推移したことに加え、旺盛な訪日需要を取り込んだこと等により、旅客数・収入ともに前 期を上回りました。
「日本初ビジネス需要」と「旺盛な訪日需要」という2つのキーワードが総会中なんどもありました。ANAにとって重要な事項ということでしょう。
路線ネットワークでは、4月より成田=武漢線、9月より日本から唯一の直行便となる成田=プノンペン線を新規 開設し、アジアのネットワークを強化しました。ウィンターダイヤより羽田=ニューヨーク・シカゴ・クアラルンプール線を新規開設し、羽田空港の利便性を活用したビジネス需要の取り込みを図った他、本年2月より成田=メキシ コシティ線を新規開設し、日系企業の進出が著しいメキシコへのビジネス需要等の獲得に努めました。また、成田= ホーチミンシティ線を増便するとともに、ベトナム航空と締結した業務・資本提携契約に基づき、コードシェア便の運航を開始する等、北米=アジア間における乗り継ぎ利便性の向上や、アジアからの旺盛な訪日需要の取り込みを図りました。
「ビジネス需要」と「訪日需要」の2つのキーワード通りの路線拡充となっています。
営業面では、中国線を中心として、訪日需要を喚起するために海外発割引運賃を設定した他、中国のアリババグループが運営する旅行サイトにおいてANAの航空券の購入を可能とすることで、中国人のお客様の更なる利便性の向上に取り組み、需要喚起に努めました。 サービス面では、東南アジア路線を中心とする中距離国際線のビジネスクラスに、フルフラット・シートの「ANA ビジネス・スタッガード」を導入した他、6月より成田空港の国際線ANAラウンジ内にて、シェフが握り寿司等を お客様に直接サービスする「シェフサービス」を本格的に開始しました。また、11月より一部の機材において、国際 線エンターテイメントプログラムに目や耳が不自由なお客様に対応したコンテンツを日本の航空会社として初めて導 入しました。
修行僧的に気になったのは、『海外発割引運賃』というところです。
KUL発券等の『海外発券』がPP単価的にお得になっていることが知られています。
今後も拡充がなされそうなので、さらにお得な修行先の発掘が進むのではないでしょうか。
2.株主の質問タイム
株主は上の写真のようなカードを掲げて質問をします。
指名は議長である片野坂 真哉 社長自らが行います。
社長直々のご指名で質問できるのは、ANAファンとしてはうれしいのではないでしょうか。
発言者は12名でした。挙手していた方はざっと見回して30~40名ほどでしたので、結構指名される確率は高いのでは無いでしょうか。
私としては、マイレージとマイナンバーの結合と今後のマイレージの展望について質問したかったのですが、初めての株主総会ということで緊張して挙手をすることができませんでした。
しかし、案外フレンドリーな雰囲気で気軽に質問できたので、もし今後機会があったら質問してみたいと思いました。
発言者の方々の質問は、ANA色々な角度からの質問ではありましたが、どの方もANA愛にあふれるものでした。
社長や役員の方々も真摯に丁寧に質問に回答されていて、回答が納得できるものであれば、株主の方々からも大きな拍手が起きていました。
ライバルのJALの株主総会は紛糾したようなので、ANAの株主の方々と経営陣の方々の相互の信頼関係がなされているなと肌で実感しました。
株主総会を終えて
- ANAの株主総会はお土産は無いけど、展示室で楽しめる
- 生で社長をはじめ経営陣の方々の話を聞けるのは良い機会
- ANAの株主の方々は紳士的で理性的。良い発言には惜しみない拍手
- ANA経営陣と株主の信頼関係を垣間見られた
- 株主総会初心者でも株主総会は気軽に参加できる
- できれば質問したい!
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